心地よい海風に当たりながら
浜辺に優しく打ち寄せて来る波を
何となく眺めた。
一度たりとも同じ形になることなく
一定の間隔で現れては消え
そしてまた現れる。
右に現れたかと思えば左から現れ
優しい波が来たかと思えば
荒々しい波も現れる。
「みんなちがって、みんないい」
そんな詩が思い浮かぶ。
人だって同じようでもみんな違う。
周りの環境によっても大きく変わる。
自然との繋がりには変わらないものがある。
人間の呼吸と浜辺に打ち寄せる波の回数は1分間に約18回。
その2倍が、およそ人間の平均的な体温。
その2倍が、心臓が1分間に打つ鼓動。
その2倍が、血圧値に近い数。
さらにその2倍は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるおよその日数。
人間の体の約70%は水分でできている。
地球の海の比率も約70%。
「みんなちがっていても、
みんなつながっている」
心地よい海風に当たりながら
何となくそんなことを考えた。