波輝カフェの畑を観てくれてるじいちゃんが今朝亡くなりました。
お店に来たことある方は、見たことある方も多いんじゃないでしょうか?
小柄で白髪のおじいちゃんです。
じいちゃんは、波輝カフェを出してしばらくするとお客さんで来てくれました。
カウンターでビールを飲み、色んな話をしてくれました。
よく来てくれるようになり、ど素人だった僕らの畑を見てくれて、お客さんから僕らの師匠になってくれました。
広島市内の人間が、呉市の国道から離れた集落で商売をするということは、周りの目もあり、簡単な事ではありません。
地元の人から嫌われないか?
悪いように思われてないか?
「絶対に地元の人と仲良くなろう!」
その想いはじいちゃんによって、僕たちの気持ちを楽にしてくれました。
無口だけど、優しいじいちゃんは体調の良い日はほとんど毎日来てくれました。
畑の事はもちろん、目の前の海で何が採れるかとか、採れた物の保存の仕方、地元の歴史など、色んな事を教えてくれました。
硬派なじいちゃんは、僕と会っても必要以上の話はしませんでした。
でも、僕が大好きなツブ貝を、目の前の海からたくさん穫ってきてくれたり、僕がいつもジャーニーに
「酒のつまみちょうだい!」
って言うもんだから、じいちゃんは
「これもらったから!」
とスルメイカをたくさんもって来てくれました。
75歳のじいちゃん、歯も強い訳なく、スルメイカをあげる人なんていないと思います。
わざわざ買ってくると、僕たちが気を使うから、わざとウソをついてたんだと思います。
ここ最近は病院で過ごしてて、見舞いに行っても畑の事を心配してくれて、話すのがしんどいのにずっと今の時期は何を植えたら良いとか、土の事を話してくれました。
約3年間、一緒にご飯食べたり、花火大会に行ったり、祭に参加したり、畑以外の事でも一緒に過ごしてくれました。
じいちゃんの人生にとって、僕たちとの出会いはほんの一瞬かもしれないけど、波輝カフェにとってはとても大きな存在で、じいちゃんなくては、ここまで出来てなかったと思います。
「もっと畑の事を教えてよ!」
「一緒に酒飲んで、色んな事教えてよ!」
本音を言うと、そう叫びたくなりますが、じいちゃんもここ何年かは一人暮らし。
先に逝かれた奥さんに会いたくなったのかもしれません。
あまり波輝にいない僕ですら、たくさんの思い出があるから、ジャーニーや陶芸家の山ちゃん、今までのスタッフはもっとでしょう。
悲しみから毎日書いてたブログも書けないのかも知れません。
お客さんの中でも仲良くしてた方も多くいらっしゃると思いますので、まずは僕から報告させて頂きました。
ご冥福をお祈りします。
じいちゃん、ありがとう!!!
代表 冨恵 洋次郎

Recommended Posts